小学生講座

【小学生講座指導内容】
指導内容は以下の三点です。
・思考力を鍛える訓練
・算数数学の応用問題に強くなる方法
・作文指導
※受験対策指導ではありません。徹底的に頭を良くするための内容であり、テストに出る問題はほとんど扱いません。

 

 本講座の授業内容について、入塾初期の段階ではいわゆる「お勉強」的なことはやりません。ひたすら頭を使って遊びます。頭を良くするために必要なことです。
 当然遊ぶと言ってもただ遊ぶのではなく、とにかく頭を使い、物事を多面的に見るという能力を養います。工夫の仕方、こうすればどうなるか、これがこうだからここは必然的にこうなる、仮にこうだとしたらこれはこうなる、状況的に考えてこうである、前提条件がこうだからこれは外れる、これかこれのどっちかになるはずだがもし仮にこうした場合こっちのつじつまが合わなくなるから答えはこうなる、など。論理的にものごとを展開し、考える力を身に付けます。
 算数・数学の応用問題を解くにあたって、状況判断や頭を使ってものを考える力がなければ、問題解説をしても解説が理解できないという状況が生まれます。それでは授業の意味を成しませんから、小学生はとにかく頭の使い方をマスターすることが何より優先と考えています。
 頭の柔軟性、頭の良さがまずは必要です。頭の良さをもっていればあらゆる勉強が短時間で吸収でき、高度な内容もすんなりと理解できます。先にその状態にもっていきたいのです。 極論を言えば、この能力さえあれば中学生になってから塾に行かなくても高得点を取り続けることができます。どの科目においてもです。


 
 中学生でよくある光景を例にします。
 中3受験生が実力テストの過去問を勉強する場合、論理的思考を持つAさんとそれを持たないBさんが1時間計って取り組みました。同じ1時間でも、答え合わせをしてみるとAさん8割正解Bさん4割正解といった正答率が出てくるわけです。勉強というのは、できなかったことをできるようにすることが勉強ですから、ここからの間違い直しこそが勉強であり、1周やるのにかかった1時間は勉強ではありません。この1時間はできる問題とできない問題の仕分け作業が終わっただけで、勉強はここからがスタートなわけです。仕分けは勉強ではなく、ただの準備です。よく仕分け作業を終わっただけで勉強を終了する生徒がいますが、確実に点数は伸びません。勉強になってませんから。

 AさんとBさん、この間違い直しスタートの段階から20点分の間違い直しと60点分の間違い直しで、やるべき問題数に3倍の量が既に開いています。ここで重要なのが、論理的思考力を持つAさんは概ね解説を見れば理解できるということ。これがものすごく重要です。解説を見て大体理解できる思考力があれば、それでわからなかった問題は少し教えてもらえば1分とかからず理解できる。大体10秒~30秒でポイントを話せば理解できるんです。しかし論理的思考力を持たないBさんは、そもそも知識の不足だけでなく状況の把握からしてできていない問題も多いですから、解説を見ても解説が理解できないものばかり。あれもこれもイチから全部教えてもらわなければ解けるようになりません。
 そのうえ、教えてもらっても頭の使い方がよくわかっていませんから『知識』に留まるばかりで『知恵』にならない。つまり類題が出た時に「なんか似たようなの見たことあるなぁ」という感想を抱くだけで、解けるようにはなっていない。これをみっちり教えてもらってようやく解けるようになるまでかかる時間が、Aさんの5倍も10倍もかかるわけです。誇張ではなく本当にそれだけ差が開きます。場合によってはもっと開きます。こういった要領の良し悪しが、中学高校大学社会人と、ずっと続くわけです。
 だから、Aさんになってほしいのです。そういう能力を手に入れると、大袈裟でなく本当に人生が変わります。中学高校大学社会人と書きましたがそれは本当の話で、一生ものの能力になるわけです。本当に頭が良くなりたいと考えている方は本講座をご検討ください。

 

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 一郎君、次郎君、三郎君、四五郎さんの四人は、それぞれ小学校3年、4年、5年、6年のいずれかです。得意なスポーツは水泳、プロレス、なわとび、サッカーで、これもそれぞれ違います。

●6年生の子は水泳が得意だ
●なわとびが得意な三郎君は、次郎君より2学年上だ
●一郎君は、サッカーが得意な3年生の子と仲がいい
●四五郎さんは水泳が苦手だ

 四人はそれぞれ何年生で、何のスポーツが得意でしょう?

    

  学年 得意なスポーツ
一郎    
次郎    
三郎    
四五郎    




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 小学生向けの判断推理の問題です。
 当塾では学年関係なしでまずこのレベルの問題をやらせて、生徒のレベルを判定します。簡単に解けるのか苦戦するのか、はたまた解けないのか。状況を見ながら次回以降の問題のレベルを調整します。

 このような問題は学校では習いませんが、状況を把握する訓練としてとても良い練習になりますので本講座で扱います。これをさらにややこしくしたものが公務員試験の適性検査に出題され、生徒の習熟度を見ながらそのレベルまで塾で扱います。
 このような問題は、見て即座に答えが出るような問題ではありません。状況を考え、わかっていることを順に記入して考え込む必要があります。時間も少しかかるでしょう。こういった問題を初めて見た人も多いと思います。
 解き方の説明がいるような問題ではありません。どういう状況かわかりますか、ということです。
算数や数学と違って、説明して解法を覚えさせたら解けるようになるといったものではないのです。

これがものすごく重要です。
思考力の低い生徒は、おしなべて数学という科目を『解法を暗記して当てはめる科目』だと思っています。だから見たことのないパターンだと全く解けない。
なぜそういう生徒に育ってしまうかというと、解法の暗記だけで点数が取れてしまうことを早い段階から知ってしまったということに原因があります。先生がそういう指導をし、そういうテストをしているなら、そんな風に育ってしまう生徒は必ず一定数出ます。
そんなものは算数数学じゃないし、彼らの言う「これが将来何の役に立つの?」という疑問に対しては、「何の役にも立ちはしないよ」と答えるしかない。なんたって、それを導き出すための思考力を磨くのが目的であって、思考力を磨くことを回避して当てはめて答えを出すという何の意味もない行為しかやっていませんから。そりゃ実際に役に立つ場面なんてありません。

こういう生徒が出ないようにするには、学校の義務教育に判断推理と数的推理を盛り込むしかないと考えています。
これらの問題は、解放手順を覚えて当てはめるというのが一切通用せず、その問題ごとに常に頭を使わなければいけない。思考力を磨くことを回避して答えを出すことが不可能なんです。

 


 
 先述した「解説しても理解できず全く身に付かない」という話はまさにこれで、この問題に限らず各種文章問題や応用問題が半分以上解けない人はそもそも状況が把握できていませんから解説しても解説が理解できないことが多いです。それでも根気よく説明すると、その生徒は”この問題の解き方の手順”を暗記し始め、それで解決を試みます。同様の問題が出題された時、「これ見たことある。前はこういう手順で解いたな」と暗記した作業工程をなぞり始めます。工程を忘れれば「どうやるんだっけ。忘れた」と言って不正解となる。これを算数・数学でやろうとします。というより、多くの子供たちは算数・数学をそういう『作業の学問』であると勘違いしています。
 
 全然違います。見た瞬間にわかるような『最低限知っておかなければ話にならない』という基本問題ならともかく、実力テスト・模試・入試にたくさん出るような応用問題を解くためには、解法手順を覚えてなぞるようではダメなんです。問いが変わればさっきの問題と同じパターンなのに同じパターンであることにすら気付けず、結局解けません。その問題もまた解き方を暗記し、暗記し、ひたすら暗記。個別の問題ごとに全て解き方を覚えなければ点数を上げられないという非効率的なことこの上ない勉強しかできなくなります。しかも初見の問題は解けません。
 それが何なのか、何を意味しているのか、頭を使って状況を把握すれば自ずと答えが出るのに、状況の把握ではなく『知っている解き方』『手順』『公式』に当てはめて解決しようとする生徒があまりにも多い。日々数学を教えていて本当に思います。こういう思考回路にならないようにするためには、小学生のころから頭を使えるようにしておくべきです。
 

 本講座では、まず生徒の“適当に思考する回路”を一度ゼロに戻してもらいます。
 一部の優秀な生徒を除き、多くの生徒は適当にものを考え過ぎで、論理が飛躍・破綻していてもなんとも思いません。普通の小学生ならそれでいいです。しかしスタディーイノベーションは“優秀な頭脳を持った小学生”に成長させて確実な能力アップを目指すわけですから、適当に考えることはさせません。
 なぜ適当に考えてしまうのかというと、小・中学校のテストがそれで解決できるような低レベルな問題しか出さないからです。思考力がなくても真面目でさえあれば作業手順の暗記で十分攻略できますから、それで解決できるしそれが算数数学であるという誤った考えで固まってしまうのです。数学はそんな学問ではありません。そのまま中3までいくと、実力テスト・模擬試験・入試で全然点数は取れないでしょう。のみならず、高校数学はお手上げとなります。

 

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醤油ラーメン650円
みそラーメン700円
塩ラーメン650円
チャーシューメン900円
みそねぎラーメン800円
チャーハン300円
半チャーハン150円
ライス150円
ギョーザ300円
シューマイ300円
麻婆豆腐500円
コーラ150円
ビール350円
デザート150円
というメニューがあります。

Aセット(700円までのラーメン・半チャーハン・ギョーザのセット)→100円引き
Bセット(800円までのラーメン・ビールのセット)→100円引き
と注釈がありました。

ここで、「Aセットを選んでください」という問いがあったとします。

それに対してもしみそラーメンとギョーザとデザートを持って来たら、何やってんの?と言わざるを得ません。見るからに違います。
論理がどうというレベルより一段下の話です。

 

 先日まで、中学2年生のテスト範囲である図形の証明をやっていました。
 この単元で、合同条件を何度も間違える生徒がたまにいます(今年はいませんでした)。
 証明について詳しくは省きますが、合同条件が違うというのは、全然違うメニューを持って来てAセットと言い張るのと同じことなんです。何言ってんのという話であり、見るからに違います。見た瞬間に違うことがわかりますから、論理がどうというレベルより一段下の話です。
 でも、論理的に物事を考えてこなかった生徒は、こういうことを平気でやるんですね。Aセットにデザートは含まれないのに平気な顔してデザートを選んでAセット完成と宣言する。見るからに違うのに。
 こういったレベルの生徒が混じっていても当塾ではほぼ全員80点~100点を取らせているわけですが、そのためには相当な練習量が必要となります。


 でも、そもそも論理的にものを考える力があれば、相当な練習量なんていらないんですよ。700円までのラーメンとギョーザと半チャーハンがAセットなんだなと理解すれば、1回の練習でもう変な間違いはしませんし、100回やらせて100回Aセットを正しく選べます。運でも勘でもありません。一度理解すれば、あとは「目は見えているか」というレベルの話です。


 論理的に理解することができれば、ここに麻婆ラーメンやとんこつラーメンがメニューに加わっても、”Aセットに必要な条件は700円までのラーメン”であるからそれを基準に考えればよいと応用がききます。そのためメニューが変わっても間違えません。


 でも論理的思考ができない生徒は、「上記のメニュー表の場合はこうである」と各ケースごとに解法を覚えようとするんですね。醤油ラーメンと半チャーハンとギョーザがAセット、チャーシューメンと半チャーハンとギョーザがBセット、みそラーメンと半チャーハンとギョーザがAセット、ねぎみそラーメンと半チャーハンとギョーザがBセット、塩ラーメンと半チャーハンとギョーザがAセット、と全部暗記しようとします。


根本的にダメです。全部なんて覚えてられないし、新しいものを覚えたらそのたびに前のことを忘れます。
人間はそんなに大量に暗記はできません。

そもそも問われているのはメニューの変化に対応できるかどうかであって、メニューを全部覚えているかではないのです。

メニューなんていくらでも変化しますから、どういう条件ならこうなるのかということを理解せずに個別に全部暗記するなんて効率が悪すぎますし、しかも初見のメニューが出てくると「こんなの習ってない」と対応できなくなります。
 

 数学が苦手な生徒は概ねこういった思考をしがちです。
原理原則を理解するのではなく、解法の暗記に走る。その方が手っ取り早く答えが出るからです。理解していなくても答えが出ますからね。だから応用が利かなくなるんです。
 やっていることはその場しのぎの無意味な暗記。これがまさに『将来役に立たない知識の暗記』の正体です。
 本来は頭を良くするためのツールとして数学は非常に有効な学問なのに、それを頭が悪くなるように使っている。それでは何のためにやっているかわかりません。

 

 悪いことに、そもそもなぜそういう思考回路になってしまったかというと、原因は生徒ではなく算数・数学を教える講師側に問題があるケースが非常に多い。
 塾が、「こうすれば解けるから解き方を覚えろ」って教えるんですよ。理解していない生徒に対しても目先の点数を取らせるために暗記でごまかす指導です。
 これって、お金払って頭悪くされてるということですからね。気を付けた方がいいです。

 

 勉強の効率が5倍~10倍も変わってくるという話はまさにこういうこと。頭を使って論理的に解決した人は2回やればほぼ完璧になるところを、それができない人は練習しまくって覚えて解決するしかないですから、7回や10回必要になります。それにかかる時間は、方や2時間、方や10時間。そしてその10時間やった人の方が正答率が悪い。頭の使い方がわからないから、問題の答えを出すときに論理ではなく記憶に頼るしかない。「たしか(暗記したはずの事柄・手順は)こうだったような・・・」という手法で答えを探るので、論理が飛躍していても関係なし、明らかに違っていても気づかないのです。 関係ないデザートをもってきてAセットと答えるのと一緒です。

 

 本講座では中学入学後にガリガリ勉強しなくても点数が取れるような頭脳を育成します。
まず最初に論理的思考を身に付けていただき、十分な地盤を固めたのちに演習をやっていきます。その地盤固めの作業は、通常の勉強と違って遊びの延長のようなものですから意外と飽きません。
 みっちり思考力を鍛えてから本格的に解法テクニックの伝授に入ります。

 本講座にご興味のある方はお気軽にご連絡ください。


 問い合わせの際通話中または出られない場合があります。その時はお手数ですが時間をおいて再度お掛け直しいただきますようお願い致します。

 ちなみに、途中で出題した一郎君たちの問題の答えは以下の通りです。

  学年 得意なスポーツ
一郎 6 水泳
次郎 3 サッカー
三郎 5 なわとび
四五郎 4 プロレス

 

 


 

スタディーイノベーション数学教室
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